• 社長の「手間がかかる」「わからない」をお手伝いする小樽市の社会保険労務士です

    真冬に訪れた網走の後編では、「博物館 網走監獄」などについてご紹介します。
    (前編:https://anshin-otaru.com/2023/01/28/guide230128/
    そもそも、私が網走まで来たのは「農業雇用改善推進事業」研修会の仕事のためですが、研修会は午後からの予定だったので、開館時間の朝9時に、まずは「博物館 網走監獄」に向かいました。
    ここはヒット漫画『ゴールデンカムイ』のストーリー中の重要地点で、ファンの方にとっては《聖地》なのです。そして小樽にも『ゴールデンカムイ』の《聖地》がいくつかあり、網走監獄とは《聖地》つながりなのです。つい最近、漫画を読んだばかりの私は、わくわくしながら訪れました。

    網走監獄正門
    現網走刑務所を再現した正門。警備員のように見えるのは人形です。マスクが効果的でとてもリアル。

    私が訪れた平日午前の入場者は、9割がインバウンドの旅行客のようでした。
    「博物館 網走監獄」は1983年に開館、広い敷地の中に旧網走刑務所の歴史的建物25棟を保存展示しています。訪れて初めて認識しましたが「野外」博物館なのですね。
    その中でも目玉は、1912年に完成した国指定重要文化財「五翼放射状平屋舎房」でしょう。ちなみに同じ1912年に、小樽では日本銀行旧小樽支店(現 金融資料館)の建物が完成しました。(過去の記事:https://anshin-otaru.com/2022/07/21/guide220721/

    網走監獄パンフレット
    右側の放射状の建物が旧網走監獄の平屋舎房

    下の写真は、五翼放射状平屋舎房の一翼の内部です。見学後に写真集『博物館 網走監獄』を購入するのですが、その中で作家・佐々木譲氏がエッセイを寄せて、こう記しています。

    ── 訪ねたのが2月だということもあって、舎房の暖房の程度も追体験することができた。あの震え上がるほどの寒さは、完全防備の観光客にも長時間の滞在は無理と思わせるだけのものだった。 ──

    本当にそれ! 1時間半ほどかけて敷地内を巡って各建物を見学しましたが、ほとんどの建物の室温は外気温と変わりません。当日は平屋舎房内でマイナス6℃くらいでした。現代の防寒着を着ていても身体が凍えます。昔の囚人たちはよく耐えられたものです。
    ここでは開設当初の薪ストーブが再現されています。58mの廊下に2台設置され、均等に温かさが伝わるよう非常に神経を使い位置が決められたそうです。そりゃー、命にかかわりますからね。

    網走監獄放射状平屋舎房内部

    『ゴールデンカムイ』の聖地紹介サイトでは必ず取り上げられる脱獄囚の人形です。

    脱獄囚の人形

    下の写真は、平屋舎房と同じ1912年に建てられた国指定重要文化財「旧網走監獄 庁舎」です。いまは展示スペースのほか、売店・カフェになっています。広い敷地を一巡りして凍えた身体に、温かいコーヒーが最高でした。

    旧網走監獄庁舎

    売店で写真集『博物館 網走監獄』と、『ゴールデンカムイ』の愛されキャラ・白石由竹の豆せんべいを購入。

    写真集「博物館網走監獄」
    脱獄王白石由竹豆せんべい

    大満足の「博物館 網走監獄」を後にして、市の中心部に戻り、道の駅・流氷街道網走へ向かいます。
    左は流氷観光船「おーろら2」です。当日はまだオホーツク海の流氷の到達前でしたが、まもなく網走にも流氷がやって来て、インバウンドの旅行客もさらに増えるでしょう。
    ここではギフト用に網走のクラフトビールなどを購入しました。私の前にレジで会計をしていたアジア系のお嬢さん二人が、何やら大量買いしていました。網走が楽しい思い出の地になるといいですね。

    道の駅流氷街道網走

    網走市内を流れる網走川です。オホーツク海と網走湖をつないでいます。漫画『ゴールデンカムイ』では、この川を〇〇〇が網走監獄に向けて遡って行きます。
    白鳥が十数羽いて鳴き声を上げていました。

    網走川の白鳥

    研修会の会場、オホーツク・文化交流センター「エコーセンター2000」です。白鳥がいる網走川のすぐ近くにあります。研修会の仕事を無事に終えた後、再び6時間かけて小樽まで帰りました。

    エコーセンター2000
    網走市内は小樽より積雪が少なかった

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