11月28日は「北海道の鉄道の日」です。これは、小樽市手宮~札幌間で北海道最初の鉄道が1880(明治13)年11月28日に開通したことにちなみます。
それから2年後の1882年に札幌から炭鉱が開発された幌内まで延伸され、官営幌内鉄道が全通しました。こうして幌内炭鉱で産出した石炭を鉄道で輸送し、小樽市手宮の岸壁から船積みできるようになります。明治維新からわずか十年足らず、その後の日本の近代化事業への貢献の大きさは計り知れません。
この北海道最初の鉄道敷設に大きな功績を残したのが、アメリカ出身のお雇い外国人技術者、ジョセフ・ユーリー・クロフォードでした。鉄道の起点になった旧手宮駅の敷地にある小樽市総合博物館には、クロフォードの銅像が設置されています。
小樽市総合博物館では夏季(おおむねゴールデンウィークから10月上旬)に、蒸気機関車アイアンホース号が運行されます。
小樽から札幌を経由して幌内までの路線。岩見沢~幌内間は後に国鉄幌内線となり、幌内炭鉱の終焉とともに1987(昭和62)年に廃止されました。
しかしクロフォードが主導した小樽~札幌~岩見沢間の鉄路は、今日においても北海道の幹線です。
OpenStreetMapには、なぜか廃止された幌内線の路線が表示されます。なお旧幌内駅は三笠鉄道記念館になっています。